以前書いたものへ

2000年度 集合論理 試験解答と講評

2000年度集合論理は再試験は行なわない。しかし、多くの再履修者がでるのでこ こに丁寧な解答をつける。単位を取得したものも含め明解な理解ができるまで自 分で訓練すること。この科目では、集合、写像という概念の取得と論理を正確に 追う能力の取得を目標としており題材は色々なところにある。

1月の試験の採点基準は次のとおりである。
1. 「ほとんど理解ができていない」という確認ができる場合 F あるいは D
2. 「ほとんど理解ができていない」という確認ができない場合 C
3. ある程度の理解に達していると思われる場合 B あるい は A
4. 授業内容について理解に達している場合 A

このような状況であるので、単位を取得していても D の場合理解しているは ずがないと私が思っている状態で、C の人は理解していないかあやふやな理 解の状態です。C,D,F の人の論理性では、他人の真似をすることはできても自分 でものを解明することは不可能であろうと思います。過去の問題をやってみるの は大変よいのですが、わからないときは正しい答えを習いなさい。正しい答えに しろ間違った答えにしろ、わからないで記憶するのは自分の思考能力を低下させ る努力をしていることです。記憶するときは何らかの思考の筋をつけて記憶しな さい。この解答を読む際、皆さんは次のことに注意して下さい。「、、、だか ら、、、である」 と書いてあることを読んで「ああそうか」と思わないことです。「、、、だか ら、、、である」といわれて「ああそうか」といって理解できる人はもともとそのことを 大体わかっていた人なのです。「、、、だから、、、である」といわれたら「何故こう でないのか?」「何故、、、だからなのか?」、こういったことを考えて下さい。 すぐ「ああそうか」と思うのは「わからないようになる秘訣」のようなものです。
今後、勉強する際、自分の使う記号、記法により自分が何を表しているのか気を 配ってください。多くの皆さんの答案は、皆さんの頭の中の混乱、無理解を現に しています。自分の答案に責任をもてるように努力してください。私は「間違え るな」といっているのではありません。自分が後で何故そのように書いたか、何 を書こうとしてそう書いたか、そのような説明のできることを書いてほしいので す。間違いや錯覚は誰にでもあります。自分が今まで修得していない概念を理解 するのは決して簡単なことではありません。他人が「わかった」といったからと いって自分がすぐにわからなければならない理由はありません。正確にゆっくり 時間をかけてわかるようになるのが「よくわかる」ようになる早道なのです。 以下、内容について詳細は DVI-FILE になっていますから、よく読んで勉強して下さい。再履修である程度の勉強を してなおかつ落ちている人は勉強の仕方を教えますので相談にきて下さい。

2001年2月15日 江田 勝哉


以前書いたものへ
このページの複製、およびURLの公開を学内に限り許可します。
著作:2001年2月15日 江田 勝哉